2013年 03月 31日
2007年12月に「自然観察に最適の双眼鏡」という記事を書いた. PENTAXのPapilio 6.5×21というもので,今もその考えはかわらず,使っている. 40年くらい前に読んだ本の中に,双眼鏡をルーペ代わりに使う方法が2,3行書いてあった. 先人の工夫をいただいて, 時折「双眼鏡はルーペにもなるんだよ」とフィールドで教えたりしたこともありましたが, このブログを訪れてくれた,自然観察初心者さん,に書いておこうと思います.(先人の知恵を伝えなくてはね) 1.双眼鏡を普通とは逆にもちます. ![]() 2.接眼部分を見たいものに接近させます. ![]() 3.そして,覗けばいいのです. ![]() ただこれだけです. ここまでが40年以上前の先人の知恵です. そして,ここからはデジカメが出来てからこそ,簡単にできるようになった技法で コリメート撮影法というのです, これは,望遠鏡でも,顕微鏡でも,接眼レンズにカメラのピントをほぼ無限遠にして(オートの方がいいときも,マニュアルのほうがいいときもあります)レンズを押し当てて撮せばいいだけなのです. ルーペ代わりの双眼鏡は,なかなか光軸はあわせにくいものですが ![]() 覗けばこうなって見えるのです. ![]() 定規の下の指紋も見えるでしょう. ![]() 距離をかえて1mmをみると ![]() ゆがみはもちろんひどいです. ![]() でもルーペとして使えることがわかるでしょう. ![]() 40年以上前の先人の知恵プラス,現代の知恵をプラスしてみました. ルーペを忘れたとき,接写マクロレンズを忘れたとき, 応急処置として,ふたつをくみあわせる方法は,私の工夫です. ▲
by snowmelt
| 2013-03-31 21:22
|
Comments(0)
2013年 03月 30日
2013年 03月 28日
積雪期に雪の上で見てきた生き物は,けっこう見てきたつもりでした. ![]() 一番気に入ったのがイマニシガガンボダマシとか,ユキガガンボ(クモガタガガンボ)などの双翅目.無翅だったりして.ハエ類はよくいる.タマバチなどハチもいる.クモ類もいる.毛虫類もいる. トビムシ類はわんさといる.カワゲラ類も歩きまわっている.半翅目カメムシもいる. でも,今日見たのははじめておいおい雪の上にバッタ・コオロギ・キリギリスの仲間かよ. 北海道弟子屈川湯のポンポン山には地熱で雪が積もらず,冬でもシバスズだか,マダラスズだかそのたぐいが生きているのは昔から知ってはいるが, ここは温泉もないし3月末とはいえ,雪上車の出番がまだあるところですよ. 下北半島で雪の上にナニスズかしらないけれど,(クサヒバリの仲間でしょう)こんなのを見たのははじめてです. ![]() ![]() 周りの状況は, ![]() こういうところから出たのでしょう. 追記・市田忠夫さんから、エゾスズの幼虫だろうと教えていただきました。ありがとうございました。 ▲
by snowmelt
| 2013-03-28 20:08
| 昆虫
|
Comments(0)
2013年 03月 27日
いろいろ調べても分かりません.これはなにものでしょうか. ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 指と鈎爪のある動物です,ここらにいそうな動物から消去法でいくと,ウサギ,キツネ,タヌキは当てはまらないでしょう. レンズはキャップは67mmのもので,短径69,長径72mmです, さらに,5本指ですから,ノネコ,は当てはまらない. たしかに4本指もありそう(5本指で1本はないということもないとはいえないけれど) 前足指が4本で,後足指が5本というのはムササビらしいが,杉林のなかからずっとやってくるなどとは考えられないし,超巨大ムササビでないとね. 指の足りない子グマ?では,親熊の足跡もないし冬眠からさめていないだろうし. アナグマは5本指で前も後ろも爪は長いし. テンは5本指ですが,これは巨大テンでないとあわないし, 海カワウソはずっと前足が小さいし,アライグマはもっと指が長いし,分からないのです. 誰かわかったら教えてほしいのですが. 追記,1,てっちゃんとのコメントで,ハクビシンは第3指と第4指は接近しているけれど,爪痕は2本つくはずだしと,この4本指足跡に見えるところを爪の数で迷っていたのですが 追記,2 正体はなにか.消去法でいって,この足跡は右後ろ足で第3指と第4指が接近して4本指にみえているが前も後ろも5本指の獣であると解釈していけば, 以前は青森県には入ってきていないと見なされていた,ハクビシンが浮かぶしかないようです. 下のコメントにも書いておきましたが,この山のつらなりで,ハクビシン(足跡)と アライグマ(今回のメールでは自動撮影しっぽのシマシマあり)を確認したというコンサル担当者は, ギャロップの付き方からも可能性はハクビシンが一番だと教えられました. いやはや,アライグマとハクビシンがもはや,完全に本州最果てまで来ているのです.唖然. 北海道はアライグマがかなり前から沢山いるようだし,ハクビシンも分布になっている. アライグマ北米からの捨てたペットでしょうが本州の北の果てまでのっとるのは時間の問題でしょうかね. ハクビシンは帰化動物か昔から日本にすんでいたか分からないそうですが, 青森県や北海道にはいなかったはずなのに. ▲
by snowmelt
| 2013-03-27 22:48
| 動物
|
Comments(2)
2013年 03月 26日
深度合成練習 北海道檜山支庁(地方)厚沢部町のエゾコギセルです エゾがつくコ・ギセルで本州の青森県(下北半島,津軽半島,八甲田,白神山地ちかく,白神山地の中に入ったことはありませんが,近くで採れたので白神山地にもいると思います))・秋田県(和賀山塊)にもいますが,こちらが模式産地渡島茅部となっている,本場でしょう.檜山ですけれど. まずはF32に絞った単写真 ![]() 次は深度合成ふたつ. ![]() ![]() ふたつは,写し方がちがいます. 一つ目はピントリングをまわしてピント移動でこちらが自然 二つ目はやや小さくなりました.ラックピニオンでピント移動させたのです. 二つ目をシフト拡大させたら99.9パーセントぐらいぴったりになりましたので縦横比率はほとんど等しく縮小されて写ったと思います. ▲
by snowmelt
| 2013-03-26 19:41
| 陸産淡水産貝類
|
Comments(0)
2013年 03月 26日
2013年 03月 26日
2013年 03月 26日
友人から「フクジュソウの観察,ミチノクフクジュソウについての疑問」秋田自然史研究63というのをもらった ミチノクフクジュソウの染色体は2n=16でフクジュソウは2n=32,花の数は一茎あたり3-8がミチノク,1-4がフクジュ,萼片<花弁がミチノク,萼片<=花弁がフクジュ,茎の横断面は中空がミチノク,中実がフクジュで 開花期は4-5月がミチノク,⒊-4月がフクジュなどと(西川1989)となっている. 染色体は調べればはっきり区別出来るだろう. 萼片・花弁ではわからないのではと思うがどうだろ. 茎の中空,中実ならわかるだろうか. 友人・沖田貞敏はフクジュソウは茎が伸びた頃には中空になり,中空,中実で区別するのは適当ではないとし, さらにフクジュソウでもミチノクフクジュソウでも萼片は花弁より3-4mm短い個体がほとんどで,イコールの個体は14個体のうち1個体だとしている.これでは区別はできないのではと考えている. ミチノクフクジュソウが岡山県でみつかったり,新聞記事に出たりするときの,ミチノクフクジュソウは茎が中空というのをを根拠にしたのなら適当ではないのでと,再検討をうながしているのである. 次の写真は本州最北東の福寿草ですが, ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 萼片と花弁と等しいのはないだろな.青森県RDBには太平洋岸南部にミチノクフクジュソウがあるというのであるから,これはフクジュソウなのだろう.茎を切ってみれば中空かもしれないけれど. ▲
by snowmelt
| 2013-03-26 00:32
| 植物
|
Comments(0)
2013年 03月 25日
今日行ってみるとすっかり明るい山になっている. ここは杉の森があり,ずっと奥に薄暗いお堂があったところだ. なんと,全部伐採したのか.人工林だったし杉林なのでいいのか. でも,杉を植える前の植生はどうだったのだろうか. また,杉をうえるのだろう. ![]() アメリカで地盤が抜け落ち,人が地下に落ちて見えなくなる事故があったが ここは,石灰岩の山で,大雨の後に地下?穴から石が吹き出してくるようだ. ドリーネは石灰岩が溶けたためにおちこむすり鉢状凹穴だろうが, その地下はどうなっているのか,岩が溶けて小さくなって,隙間ができて,抜け出る穴があればそこから出て来るということだろうか,出てきた石の量は増え続けているようだ. ![]() ▲
by snowmelt
| 2013-03-25 23:46
| 風景
|
Comments(0)
2013年 03月 25日
|
アバウト
![]() 山、沼,湿地などの自然と生物を写真と動画で記録しています。http://www.geocities.jp/yezo_ensis/もご覧下さい。下北自然学巣 Shimokita Field Science Nest by snowmelt 検索
カテゴリ
全体 各カテゴリ内容一覧 風景 動物 鳥類 オオセッカ ベニマシコ マヒワ ミソサザイ 昆虫 トワダカワゲラ オドリバエ 虫こぶ 酸性環境生物 陸産淡水産貝類 ヒダリマキモノアラガイ ミズコハクガイ カイエビなどの淡水生物 キタホウネンエビ カエル・サンショウウオなど 土壌動物 淡水魚類 恐山宇曽利湖のウグイ 海のいきもの 菌類 変形菌類 植物 フキノトウ コケ類 地衣類 シダ類 藻類 アイヌ語地名 自然現象 プロフィール 未分類 フォロー中のブログ
えびの抜け殻 レッツ ビデスコ! 蝶・チョウ・ゆっくり歩き... 鳥蝶ビデスコ 鳥・撮り・トリミング フォトパラダイス じいちゃん先生のトナカイだより 石神井公園の蟲日記 芦生原生林の博物誌 こんなものを見た kobosssblog 北海道の野鳥探索/mar... 北の貝の標本箱 こんなものを見た2 外部リンク
リンクブログ
最新のコメント
以前の記事
最新のトラックバック
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||