北のフィールドノート

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カテゴリ:マメシジミ類( 2 )


2019年 06月 19日

ハイイロマメシジミ 酸性湖・宇曽利湖底にすむ

平均pH3.6の宇曽利湖底にすむマメシジミはすごいかどうか
炭酸カルシウムの貝殻なら溶けるだろうに。溶けないのだから殻は別物なのだろうと思われる。
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2017年08月13日の記事に生きた状態の宇曽利湖のハイイロマメシジミの写真を載せてあります。
家山博史先生の同定された標本です。

by snowmelt | 2019-06-19 20:55 | マメシジミ類 | Comments(0)
2017年 08月 13日

酸性湖のマメシジミはハイイロマメシジミでした。

マメシジミは分類がもっと整理されるであろうといわれている。
これは波部先生(故人)がマメシジミPisidium japonicumと同定したものである。
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白っぽい方が砂などに埋まっている方だ。
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こういう風におおかた潜っているのが多い。
この水は、酸性水だと言えば、少し頭が混乱しますか? なんとも感じませんか?
むつ市宇曽利湖にて

追記2015年7月5日

今年の5月23日、蘭越町の日本貝類学会で、ポスターセッションの「北海道のマメシジミ類」のところで、河辺さんの口利きで家山先生にマメシジミを見ていただくことが出来ました。

酸性の湖のマメシジミを是非見ていただきたいと送った標本類の同定が終わったとのメールが届きました。

その結果マメシジミPisidium japonicumではなく、

ハイイロマメシジミPisidium casertanum(Poli,1791)と同定されました。
特異なものかとすこし期待していましたが残念でした。

でもはっきりとした種が走査電顕と鰓の形態で同定されうれしく思います。ありがとうございました。

追記2017.08.13
ちりぼたんChiribotan Vol.47,No.1-4(2007)
青森県下北半島のマメシジミ類 大八木昭・家山博史、としてやっとでました。ハイイロマメシジミです。
このハイイロマメシジミには思い出があります。『銅ゴケの不思議』の佐竹研一さんがニコニコと私の部屋の棚の小瓶のひとつに目をとめて、黒縁のメガネを、左利きだったから右手でだったかな、ちょっと上げて小瓶を眼前にもってきて、んーんこれ?ウソリ湖?とにっこりと目を細めほほえんだのでした。
わたしは、同意しました。ウソリ湖のものだとおもったでしょう。でも、それはウソリ湖の傍の水たまりからのもの。『こっちがほんとの宇曽利湖の中から取ったマメシジミ』、同意したというのは酸性の水はほんとの貝類は生きて行けないという常識にです。
なぜ、酸性の湖にマメシジミという貝類がいるのか面白いねーという気持ちに同意したのです。

その後、当時はマメシジミと同定してもらったものを佐竹さんはいくらか分析し炭酸カルシゥムでないんだね何かのタンパクのようだがというまでで終わってしまいました。

家山先生は『ハイイロマメシジミはアルカリから酸性まで環境耐性の幅が広い』と言っていたと思っていましたが、ここでは『ハイイロマメシジミは酸性湖からの報告があるOkland & Kuiper,1982 』
と記してくれました。

実は佐竹研一さんは昨年12月に亡くなられたのです。うちの嫁の実家の墓参りで、あぁ佐竹さんは新盆なのだなぁとしみじみ思ったのです。このハイイロマメシジミ報告の引用文献のところに、佐竹研一・大八木 昭・巌 靖子.1996.日本の自然酸性湖沼と酸性河川-強酸性湖 宇曾利湖(pH3.4-3.8)に分布する主な動植物と湖の歴史-.生物科学48(2):75-81.というのがあります。
昨年、電話であれはハイイロマメシジミというものでしたよとは伝えてはありますが、このお盆のときに『ちりぼたん』が届くのもなにかの糸がつながっているのかなどと思ったりしています。 

by snowmelt | 2017-08-13 23:30 | マメシジミ類 | Comments(0)