北のフィールドノート

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2008年 12月 25日

ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真

ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher (Mori,1938) 青森県産2008.5.11 採集のものです。殻径2.7mmです。

ピーシーズの日本産淡水貝類図鑑には、
ヒラマキミズマイマイGyraulus chinensis 「に比べると螺管は細くて巻き数は多く、殻高が低いようであるが、区別するにはやや難がある」とありますが、
水平にしてみたところは、ヒラマキミズマイマイは真っ平らに比べ、ここの水平からみた写真ではやや湾曲している違いがあーりませんか。(ピーシーズの図鑑を持っている人はこの写真とくらべてみてください)

岡山大学のH.F先生が青森に来られたときに、ミズコハクガイGyraulus soritai がここに居ますよと案内したところ、そこにいたそれはミズコハクガイではなくてヒメヒラマキミズマイマイだった訳でした。

1キロも行かないところで、
ヒダリマキモノアラガイCulmenella prashadi をみて、
ミズコハクガイをみて、
ヒメヒラマキミズマイマイをみてという場所だったのです。

そこで、見直したところ私は、青森県むつ市の芦崎という砂州の中でミズコハクガイとヒメヒラマキミズマイマイの二種を採っていたのでした。

今回の標本写真はむつ市で2008.5.11に採集したものです。
知らないうちに卵を産んで稚貝になったのですが、親も子も標本になってしまいました。
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_19561619.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_1956484.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_19571323.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_19573825.jpg

色合いがいいでしょう。
でも、これは貝殻の色ではないのです。
きっと酸化水酸化鉄とおぼしきものが殻に付着したものと思っています。
次のは付着物のなさすぎるもの。
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_201169.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_201195.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_2013740.jpg
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_202048.jpg

次は稚貝の写真です。拡大率は親とほぼ同じです。
ヒメヒラマキミズマイマイ Gyraulus pulcher 標本写真_e0039759_2033388.jpg

なお、ミズコハクガイ、ヒラマキミズマイマイ、ヒダリマキモノアラガイなどはこのブログにだしてありますので、カテゴリの陸産淡水産貝類でみてみてください。

by snowmelt | 2008-12-25 20:06 | 陸産淡水産貝類 | Comments(0)


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