北のフィールドノート

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2008年 03月 16日

ハクチョウ 帰る

『帰る白鳥手袋脱ぎて手を挙ぐる』 

     川口爽郎 句集 鸛 より
(「土塊」「萬葉集の鳥」第三十三回萬緑賞受賞などのひと。)

先輩のお父上で、三十数年前、縁あって、お宅におじゃましてお話を伺ったおり中村草田男に師事したなどのこと、その中で2つの句が記憶の中にのこっていた。そのうちのひとつだ。
亡くなってから出された句集をいま開いて確かめた。

私の記憶では「白鳥帰る」と思っていたが「帰る白鳥」だった。
きょう、田んぼ側にいたらコォコォと聞こえた。
くるかな、と云うまもなく白鳥の編隊が真上にきた。
あわてて、35ミリマクロレンズのついたカメラを車から取り出しざま天を仰いで3つシッターをきった。

「手袋」はずっとしてないなとあとで思ったね。
ハクチョウ 帰る_e0039759_2213217.jpg

ハクチョウ 帰る_e0039759_22132989.jpg


by snowmelt | 2008-03-16 22:13 | 鳥類 | Comments(2)
Commented by 森のどんぐり屋 at 2008-03-17 17:45 x
素晴らしい眺めです!
帰る鳥たちに、手袋を脱いで手を振る・・・気持ちが伝わってきますね。
私も、もしこんな風景を見たら、きっとそうすると思います。
旅の無事を祈り、また会えることを祈って。

< 青空に 発つ鳥の羽 きらめいて >
書かずもがなの句ですが・・・申し訳有りません。
Commented by snowmelt at 2008-03-17 23:18
ありがとうございます。こちらは雪がとけるのがますます早くなっています。雪が積もらないせいでしょう。スノーダンプという手押しの雪かき機で雪の山をつくったのはもう久しくありません。生物の生活もかなり狂いが出ているのではと思います。(まだ、地球の自然の温度変化にすぎないと云いはる人もいるのでね。)


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