2006年 06月 22日
恐山の湖はここの土地の人達は宇曽利湖(うそりこ)と呼んでいる。 国土地理院の地形図には宇曽利山湖(うそりやまこ)と表記されている。 現地現称にはそぐわない表記だ。 意味を考えればさらにおかしいのだが。 宇曽利山の伝説はある。(ここの土地に言いつたえられた伝説ではありません。岩手県の図書館にのこっているもの。作者はこの地の者ではないいわゆるよそ者でしょう。) 鵜がそれた山があったのだと。 その山を鵜それ山というのだと。 それがいつしか宇曽利山(うそりやま)になったのだと。 伝説はここまでであって、にもかかわらず角川の地名辞典などには突然に湖のことに言及して『宇曽利山湖、宇曽利湖ともいう』とある。 もしも宇曽利山というのがあるのなら、日本語的に『やまこ』はちょっとなとは思うけれど、 宇曽利山のそばの(なかの)湖で宇曽利山湖かと納得する人がいるかも知れないが、 いまも昔も 鵜それ山 と 宇曽利山 という山は存在しないのです。 地番としてはありますよ。 松が生えていたところを松山町、ツツジが生えていたところをつつじヶ丘、栗山、柳町というように 宇曽利のある山を宇曽利山3-ナントカというように。 これですよ。厳密に言えば宇曽利のちかくの山なのですよ。 そして宇曽利のある湖なのですよ。 宇曽利のある湖を宇曽利湖と呼んで文句はないでしょう。 宇曽利はアイヌ語で入江ですよ、宇曽利湖の北岸が小さい入江になっているのですよ、 と私は力説するのですが、地名や言葉を大事にする感覚はなくなってきているのでしょう。 どうでもいいのでしょうね。 奥に見える円錐形の山は大尽山(おおづくしやま)です。 ここに宇曽利湖の動画風景を音入りでのせます 平均pH3.6の強酸性湖。なのにウグイがすんでいるのです。 まわりのにおいはイオウ臭いにおいです。
by snowmelt
| 2006-06-22 00:00
| アイヌ語地名
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