北のフィールドノート

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2017年 09月 10日

エゾホトケドジョウの系統地理:北日本の海峡は生物地理学的障壁としてどの程度重要か?

エゾホトケドジョウの系統地理:北日本の海峡は生物地理学的障壁としてどの程度重要か?という論文について
                                    
                                                  下北自然学巣 大八木 昭

おかげさまで今回、日本魚類学会の Ichthyological Research の電子版にやっとでました。

Phylogeography of the eight-barbel loach Lefua nikkonis(Cypriniformis:Nemacheilidae):how important were straits in northern Japan as biogeographical barriers?

というものです。紙の英文版は2018年の最初の巻らしいです。それには和文抄がついています。それらは別刷りをもらえます。

今の段階では英文電子版pdfだけです。

どうやってたどるか 『魚類学雑誌(英文誌)』で検索すると次が出ます。
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画面のところをクリックすると
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画面のてころをクリックすると今9月なら次が出るはず
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で画面の所をクリックしてAbstract が表示されるという手はずです。この下線部をクリックしてもいいですが
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こちらの論理は調べたところの青森県のエゾホトケドジョウは在来分布であるという意見であります。

和文のほうがいいという方のためにすこし--日本列島の多くの海峡が生物地理学的障壁として提唱されているが,陸上および淡水生物の分散においてそれらがどの程度の障壁になったかは,今もなお論争がある.北日本に生息するシベリア由来の純淡水魚エゾホトケドジョウのミトコンドリアDNAハプロタイプを解析したところ,本種の地理的分布域内には明瞭な遺伝的構造が見られたが,2つの主要ハプロタイプは,北日本における生物地理学的境界として有名な石狩低地帯と津軽海峡を跨いで分布していることがわかった.また,これら2つの主要ハプロタイプは1塩基の違いのみで互いに分かれており,石狩低地帯および津軽海峡以南に分布するハプロタイプも含めた多くのハプロタイプが,これら主要ハプロタイプから分岐していることもわかった.これらの事実は,主要ハプロタイプの急速な分布拡大と各地域での遺伝的分化を示唆する.本州の同属種ホトケドジョウの中部山岳地帯の隆起による隔離を較正点として分岐年代推定を行ったところ,エゾホトケドジョウの北海道から本州への分散は8~19万年前以降と推定され,津軽海峡にはリス氷期に陸橋が形成されたことが示唆された.その他の淡水生物が津軽海峡を渡った時期はそれよりも古い年代(更新世中期)とされていることから,津軽海峡には陸橋が繰り返し出現したと考えるのが妥当である.にもかかわらず,エゾホトケドジョウは本州の北部にまでしか侵入しておらず,その他多くの淡水生物もこの地域に分布域の境界をもつので,仮に津軽海峡が存在しなくとも,そこに動物相の移行帯は形成されたかもしれない.このように,北日本の海峡や低地帯の淡水生物の分散に対する障壁としての重要性は,現在考えられているよりもかなり小さいのではないかと我々は考える.--というようなことなのです。

ICREに受理掲載されたと言うことは Now, the nativeness of Honshu Lefua is scientifically supported. : K.Y.ということなのであります。

これとほぼ対立する論文はこれです。←ここをクリック

by snowmelt | 2017-09-10 21:42 | 淡水魚類 | Comments(0)


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