北のフィールドノート

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2015年 11月 11日

むしこぶ・虫こぶにひかれ

先日、市田さんにお会いしたとき虫こぶの話をしていただいた。

興味をそそられて、しまった。

そういえば、忠さん親子に見せてもらったのも、スカシバガの幼虫がそうさせた『虫こぶ』にほかならないのだったね。

目先をかえて、自然をみよう。

まずは、採ってみて、切ってみて、市田さんに教えていただいたもの2種。『』内は市田さんのことばです。

一つ目、モチノキ科、ハイイヌツゲの虫こぶ
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切ってみる
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古いのは
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これは『イヌツゲメタマフシでイヌツゲタマバエAsteralobia sasakii(Monzen,1937)により形成されるもの』ということです。

『虫こぶの名前は、植物名+虫こぶ形成部位+虫こぶ形状+虫こぶを表す「フシ」という語尾で構成されます』
イヌツゲ メ( 芽 )タマ (丸い) フシ (虫こぶ)ということ。

二つ目、ヤナギの一種の虫こぶ。
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これは『ヤナギエダマルズイフシで、ヤナギエダコブタマバエRabdophaga salicivola Shinji,1938が形成するものです』
ヤナギ エダ(枝) マル(丸い)ズイ(髄部に虫がいる) フシ(虫こぶ)ということと教えていただきました。

タマバエがクモの糸にたくさんぶら下がっているのを撮ったりしたことがあったが、タマバエたちがこういう虫こぶから出て来るとはしらんかった。

 

by snowmelt | 2015-11-11 22:55 | 虫こぶ | Comments(0)


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