北のフィールドノート

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2014年 05月 10日

キタホウネンエビは生きていた

危なげに生きているキタホウネンエビたち。



北海道石狩海岸のキタホウネンエビは防風林内という環境で、改変がなされなければ生きて行けそうです。
雪解けの一時的な水たまりプールに発生します。
日本海側でよかったね。
これが、巨大防潮堤を何が何でもつくる、という地域なら防潮堤の下敷きだったろう。

本州のキタホウネンエビは青森県内の2つの雪どけ水たまりにだけ発生します。
その1つがこの動画で、山の中です。もうひとつは割合海岸に近いとこです。
石狩と下北にしか見つかっていない日本固有種ですが、青森のものは非常に危ういのです。

山の中のはスギの木が大きくなって枝の上に積もった雪は解け落ちてしまい、
春になって一時期にとけてできるプールの水に寄与しない様だからです。
木が大きくなかった頃は、一面の雪野原が暖かさで一時に解けだして、プールをつくったものです。

割と海岸に近い方は、ゴミがすてられたり、やや、水の分散が押さえられているかなと思われます。

関東以西で水田にうじゃうじゃ発生するホウネンエビとは、かなりちがう生活の種ですので、ちょっとは気にしてやってもいいと思うのですが。

by snowmelt | 2014-05-10 23:58 | キタホウネンエビ | Comments(0)


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