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2013年 12月 23日
弘前大学理学部教授だったよな、斉藤和夫先生は紳士だったな。 ブルースウィルスみたいでまだ頭頂部に左からみぎへ隙間のある髪の毛が、きちっとした先生だったよなー。 俺は怖かったよ。 顕微鏡の向こうから血液のプレパラートをステージに載せ、済ました口調で『これは何ですか』と試験をする。 あてずっぽうに「白血球です」 『これは?』 あてずっぽうに「血小板でしょうか」 『これは?』 あてずっぽうに「せっけっきゅう・・・・」 『なんの血液ですか?』 「んんんんんんんん・・・・・・」 『哺乳類ですか両生類ですか?』 「????・・聞いてることがわからん、汗汗」 『じゃあ、終わり、・・次の人、 どうぞ』 [せんせ、たいへんだったんだ、 でもなんで本名を出しているの] 俺はね本名をだすということは意味があるんだ。まえ云った歌さ “生きているということは” 作詞 永六輔 作曲 中村八大 唄 上条恒彦 いまYouTubeで聞いたんだ “生きているということは 誰かに借りをつくること 生きているということは その借りを返していくこと 誰かに借りたら誰かに返そう 誰かにそうしてもらったように 誰かにそうしてあげよう 生きていくということは 誰かと手をつなぐこと つないだ手の温もりを 忘れないでいること めぐり逢い愛しあい やがて別れの日 その時にくやまないように 今日を明日を生きよう 人は一人では生きて行けない 誰も一人では歩いて行けない 生きているということは 誰かに借りをつくること 生きているということは その借りをかえしていくこと 誰かに借りたら 誰かに返そう 誰かにそうしてもらったように 誰かにそうしてあげよう 誰かにそうしてあげよう 誰かにそうしてあげよう [なに、・] 本名を出すということはね、感謝しているんだよ今はもういない先生だ。 その頃は遺伝学ったら、染色体のレベルだったんだ。 蛾の精巣を取り出してスライドガラスにのっけて染色液をかけてしばらくしてからカバーガラスをかけて押しつぶすー [ひえータマタマをおしつぶすって] 染色体数を数える。顕微鏡写真をとる。白黒印画紙にプリントする。 染色体の型どおりに鋏で切り抜く。おっきい順にならべるかたちのちがうのどれだとならべる。 サテライトあるかとか 核型分析というんだ。 俺は斉藤和夫教室でなかったから、教養部の奈良典明先生のとこだから 斉藤教室のひとたちは和気藹々だったかもしれないが俺はおっかねかつた。 でも感謝をしてる。 『それで、この歌なの』 染色体レベルで進化って分かるんでないのって その頃は、ワトソンクリツクのDNAモデルって脚光をあびだした時期で、 いまでこそ、ミトコンドリアDNAで母親が分かるのは常識になってるけど そのころは、斉藤先生はミトコンドリアDNAなんて一言も言わなかったから。 でも、ダーウィンはメンデルのエンドウの遺伝なんかはしらなかったんだ それでも、これはなんかあるなと調べて家畜など交配して [種(しゅ)の起源]てので進化論として知られるようになったのよ。 ガラパゴス諸島で、島々でいろんな変わったやつがいたんでね、陸イグアナとか海イグアナとか甲羅模様のしまによってちがうタイプのゾウガメとかフィンチとかね なんで、種がわかれるのかって、ダーウィンは自然選択という考えを言い出したんだ。 自然がまびくという考えだ。 メンデルの田舎で書かれた遺伝のペーパーが死んだ後に見つけられて、 遺伝をになう何かという事で遺伝子という何かをかんがえるようになったのよ。 遺伝子というものが親から子、子から孫にとつたわると。 その実体が (塩基性)色素に良く染まるものなので染色体といったんだ。 染めて染色体の形状や数 カリオタイプ 核型分析というのをやっていたのが斉藤和夫先生でその教室だつたんだ。 で、斉藤先生は、『染色体数が違えば別種の可能性があります』とわれわれに教えてくれたんだ。 染色体の数で種が分けられるとね。 科学はすすんで、染色体の地図さがしにすすんだのよ 『なに地図つて』 たとえば目をつくるのは染色体のどの地域にあるかという意味での地図よ 染色体にはバンドしましまがでるって 染色体によってしましまがちがうって それがDNAというらせん糸かヒストンというタンパクと寄り集まって染色体になっていたことがわかりだしたのよ。 俺はその頃高校の先生をやりだしたということよ。 DNAがわかれば遺伝がもっとよく分かるはずだと 急速に発達し始めたのはPCR(ポリメラーゼチェーンリアクション)といってタネDNAを次々次と短時間に増やす方法ができて分析がすすんだのよ。 一個の細胞に入っている遺伝子みたいなもの、ホントはアミノ酸をどう繋ぐかの設計図みたいなものゲノム分析がはやってよ DNAはその種の設計図だから、琥珀のなかに閉じ込められた蚊が吸血した胃のなかに恐竜のDNAがとりだされ、似たやつの、とかげだかトラゴンだかトリだかの細胞質にいれてやって ジェラシックパークの恐竜誕生という筋書きなのよ。 それで、斉藤先生の最後の質問に答えられなかった俺、今はこたえられるけどね 赤血球に核がないと哺乳類、あるやつは哺乳類でないやつ、DNAは赤血球から取り出せないとか 爬虫類は哺乳類でないから赤血球に核ががある。ジェラに使えるかななどとなってきたんだ。 こういうことがどんどん進んだからみんなはどんどん設計図が分かれば遺伝も分かり 突然変異も分かり、進化も分かるに違いないとどんどんと 細かい方へばかり目を向けるようになつたのさ。 そしたら細胞質の中にあるミトコンドリアにDNAがあって核内にいつたりずつと至りして、こいつは卵の核のそとの細胞質だから母親から子へ 子が母親になったらその子へと伝わっていくDNAだって事がわかったのよ。 DNAはコピーしてコピーしてコピーしてを繰り返してつたわっていくあいだに何万年のうちに文字が変わっていくことをみて何万だか何千万だにこの文字がミスコピーですというのを探してある種から別種になった年代がわかって来るようになったのよ。 進化を考える学者たちは遺伝だろ分岐時間だろ自然選択だろ突然変異はふらふらどこにもちょぼちょぼでるだろとそこら辺をかんがえまわっているのよ。 誰もが自然選択が働くことを認めているのよ。でも自然選択が働いても別種にならんのはナゼダロナ もっとDNAがわからなくちゃとうろうろしてるのよ。 別種がでることを細かいとこ細かいとにくびを突っ込んでほかがみえなくなっているのよ。 「で、せんせは、自然選択なんか別種がでるには関係ないっていったんだー、 自然選択の関係なしに進化するってー、みんなと同じ方向を見なかったのねー」 おーめんこいめんこい、おまえわかったのかー 涙ちょんちょぎれるね
by snowmelt
| 2013-12-23 01:01
| シコウノトモコで考えること
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