北のフィールドノート

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2013年 12月 22日

大八木進化論  解説6

アカネズミの生殖隔離を説明する                  下北自然学巣 大八木 昭

染色体数が異なる場合には生殖隔離がおこる。

生殖隔離が起こったからと言って別種にするまでの必要がない種である。



『アカネズミは日本全域に生息する日本固有種である。

黒部川天竜川から西のアカネズミは染色体の数が、2n=46で
     それより東には2n=48の個体群が分布する。 (日本の哺乳類 改訂版 東海大学出版会 p137』

西には2n=46
東には2n=48

染色体突然変異のうちの「異数性」という変異である。46本より2本増えたのである。

分類では同一の種にしてあるのだから一対の染色体たとえばn番目かの染色体対が同じものもう一対できたのだろう。
ヒトで21番目 トリソミーというのは21番目は1対とそのうちの1本で3本(トリソミー)をあらわすが、21番目が2対あるようなものではないかと私は想像する。

だからアカネズミの染色体のn番目が2対あるというようなものであろう。

n番目の遺伝子群は2対あろうがアカネズミとしてこどもを増やせると言うことであろう。

日本固有種にはなっているが生物が日本でここからできるわけではない、黒部川天竜川あたりの大陸と地続きのところで2n=46のアカネズミが到達し、染色体上で生殖隔離を起こすために東に1対ふえたアカネズミが、黒部川天竜川を境に2n=48本のものとなって北上し北海道まで分布をひろげたという事であろう。モグラのように地中生活者ではないので中央構造線は影響なく川だけが境界になったのであろう。


大八木 昭の進化論とは次のものです。

 『進化とは個体増殖様式の差異がすすめる現象である』 
The evolution is the phenomenon that the difference of the individual increase style pushes forward   ・・・・・・・    大八木の進化論

                                            2013.12.19 青森県むつ市
補足.
・徐々に生殖隔離をおこすものは同所的種分岐をしうる。
・突然に生殖隔離をおこすものは発生の地点は同所的であるが、その地点は消失している。分布は重ならない。
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by snowmelt | 2013-12-22 22:10 | シコウノトモコで考えること | Comments(0)


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