北のフィールドノート

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2013年 12月 17日

カタツムリの右巻きと左巻き その5

                                                  大八木 昭

私の前の記事、その4を書いてみて、はたと、考え込んでしまった。

本当に「突然変異」なのだろうかと。

もうすこし調べてみた。インターネツトの中だけでね。

かたつむりの多彩な世界 上島 励助教授(生物学専攻) 東京大学大学院理学研究科・理学部
                    聞き手:鈴木 宏明(化学専攻 修士課程2年)

というのがありました。しっかり名前も出ているので責任をもった記事でしょう。

『殻の巻きの左右
カタツムリは螺旋状に巻いた貝殻を持つ。その巻き方には上から見て,渦の中心からどちら回りに殻が成長するかによって,右巻き(Dextral)と左巻き(Sinistal)がある(図1a)。右巻きと左巻きのカタツムリでは,貝殻の巻き方だけでなく,体の左右がすべて反対になっている。殻の巻き方は一つの遺伝子座によって決定されており,その遺伝子の突然変異により左右が逆転することが知られている。最近の上島先生らの研究によって,逆巻きの突然変異が固定することで新しい種が分化していく過程が明らかになった(Nature, Vol. 425, 16 Oct 2003, 679)。カタツムリは,2個体が向かい合い生殖口を対面させて交尾を行うため,巻き方の同じ個体どうしでは正常に交尾ができるのに対し(図1b),逆巻き個体どうしでは生殖口の位置も逆であるため交尾ができない(図1c)。従って,カタツムリは巻き方が同じ者同士としか交尾ができず,逆巻きの突然変異が小集団に固定すると,別の種に分化しうる。これは,たった1個の遺伝子の突然変異によって種分化が起こりうることを示した最初の報告である。』

東大修士課程の人が聞き手として書いているのだから本当に上島先生が言ったことですねと念を押す必要はないでしょう。

そうであれば、わたしは過ちを犯していたのではないかと考えるに至ったのです。

1.『殻の巻き方は一つの遺伝子座によって決定されており,その遺伝子の突然変異により左右が逆転することが知られている。』

2.『最近の上島先生らの研究によって逆巻きの突然変異が固定することで新しい種が分化していく過程が明らかになった』

1.は上島先生の研究ではないのです。
そのなのに、2.を読んだときにすでに突然変異が固定することでとしか言っていないのに突然変異がおきたと読んでしまったのです。

そこで、前記事のカタツムリの右巻きと左巻き その4では「1遺伝子座の突然変異により」と書いてしまったのです。
申し訳ありません。訂正します。このところを棒線で消します。1遺伝子座の突然変異により

なにがどうなっているの?と判らない人に謝ります。判っている人にも謝ります。

逆巻き突然変異が固定するとは、その遺伝子の突然変異により左右が逆転するということとは同じではないと言うことです。

上島先生の真意は読めないのです。なぜここで「突然変異」といれたかが分からないのです。

「固定する」ことは、遺伝子ではないのでしょう。巻きなのでしょう

では、巻きは突然変異ですか。ちがうでしょう。

だから、聞き手はどう理解してかいたのかも、よく分からなくなるのです。

そして、私は、突然変異がおきたから巻が違うのがでてきたと愚かな過ちをしてしまったのです。そこで、その4を訂正しておきます。1遺伝子座の突然変異によりということです。


『逆巻きの突然変異が小集団に固定すると,別の種に分化しうる。これは,たった1個の遺伝子の突然変異によって種分化が起こりうることを示した最初の報告である。』

そして、ここは聞き手の解釈でしょうが、こう書いてしまったら、私と同じ過ちを犯しているのではと思うのですが。棒線部分です。上島先生はこうは言っていないのではないでしょうか。

by snowmelt | 2013-12-17 00:02 | 陸産淡水産貝類 | Comments(0)


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