北のフィールドノート

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2013年 03月 26日

フクジュソウ

友人から「フクジュソウの観察,ミチノクフクジュソウについての疑問」秋田自然史研究63というのをもらった
ミチノクフクジュソウの染色体は2n=16でフクジュソウは2n=32,花の数は一茎あたり3-8がミチノク,1-4がフクジュ,萼片<花弁がミチノク,萼片<=花弁がフクジュ,茎の横断面は中空がミチノク,中実がフクジュで
開花期は4-5月がミチノク,⒊-4月がフクジュなどと(西川1989)となっている.
染色体は調べればはっきり区別出来るだろう.

萼片・花弁ではわからないのではと思うがどうだろ.

茎の中空,中実ならわかるだろうか.
友人・沖田貞敏はフクジュソウは茎が伸びた頃には中空になり,中空,中実で区別するのは適当ではないとし,
さらにフクジュソウでもミチノクフクジュソウでも萼片は花弁より3-4mm短い個体がほとんどで,イコールの個体は14個体のうち1個体だとしている.これでは区別はできないのではと考えている.

ミチノクフクジュソウが岡山県でみつかったり,新聞記事に出たりするときの,ミチノクフクジュソウは茎が中空というのをを根拠にしたのなら適当ではないのでと,再検討をうながしているのである.

次の写真は本州最北東の福寿草ですが,
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萼片と花弁と等しいのはないだろな.青森県RDBには太平洋岸南部にミチノクフクジュソウがあるというのであるから,これはフクジュソウなのだろう.茎を切ってみれば中空かもしれないけれど.

by snowmelt | 2013-03-26 00:32 | 植物 | Comments(0)


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