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2006年 03月 28日

キタホウネンエビの遊泳

キタホウネンエビは雪解け水の一時的なプールに発生します。
腹部の脚を波打たせて背泳ぎします。
♂は大きなあご状の触角で♀をつかまえて交尾します。
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次の♂は上とは別な場所の♂です。
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♀は卵の袋をもっていて、その部分が青く綺麗です。
♂は青い部分をめがけて背後下方から♀をつかまえにかかります。
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別な場所の♀はもっと青が鮮やかです。
最初の二枚は二十数年前に撮ったもので、下の三枚は二年前のものです。

by snowmelt | 2006-03-28 20:33 | キタホウネンエビ | Comments(3)
2006年 03月 28日

タマカイエビの遊泳

これも山の中の水たまりに発生します。
自然の窪地の水たまりで夏までには干上がります。
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これは、♀を抱えて遊泳します。
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なかなか♂はタフで絶倫のように思えます。
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西のタマカイエビは水田に発生するので人為的なものか日本に自然分布していたものなのかわからないといったことが云われていますが、
ここのは水田跡でも人工池の跡でも人工窪地とも考えられない山の中です。
数キロメートル離れて二カ所あります。ここのものは自然分布と私は考えます。
青森県にて昨年撮影

by snowmelt | 2006-03-28 20:20 | カイエビなどの淡水生物 | Comments(3)
2006年 03月 28日

ヤマトウスヒメカイエビでしょう

ここのヤマトウスヒメカイエビは山の中の水たまりに発生します。
人が人工的に水田などをつくった跡ではありません。自然状態で発生しますので移入とは考えられません。
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背中の金平糖状のものは卵です。
カイエビは♂が♀を抱えてT字状になって
遊泳するようですが、このヤマトウスヒメカイエビではT字状の姿は全く見られません。
まるで単為生殖かと思われるくらいです。
これは去年の夏に撮ったものです。

by snowmelt | 2006-03-28 20:07 | カイエビなどの淡水生物 | Comments(0)
2006年 03月 26日

ヤドリギ

半寄生植物。「宿り木」とか「寄生木」と書く。
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宿主に根をくい込ませて養分をもらうという。光合成もする。
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実は黄色いのと、赤いもの(アカミノヤドリギ)とがある。これは実が黄色い。
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ヒレンジャクとキレンジャクのところで書いたが、
実際に実をつぶしてみても、糸はひくけれど納豆ほどの粘着性があるとはいえなかった。
実によるのだろう。
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この木は地衣類もたくさん着いている。

ここは原子力発電所のある村です。人のいない山の中の林道が舗装されています。
交通量を1日カウントしてゼロかそれに近いと思われる道路さえ、広い完全舗装です。
広い新道が村中を縦横に走っています。車はあまり見えません。
町村合併はしていません。
もう一つの原発の町も合併はしていません。

ヤドリギをみてどれがヤドリギかノゾミヤドリギか。

ところで宿主の樹木は枯れないのでしょうか。
緑のヤドリギをつけた枝がもろともにボッキリと落ちているのはたびたび見ますが。

by snowmelt | 2006-03-26 23:39 | 植物 | Comments(2)
2006年 03月 26日

トビ

トビは猛禽かと問えば大抵のひとはいいやと答えるだろう。
タカやワシのように、逃げる獲物を狩るというイメージはないだろう。
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でも、見てしまった。
海岸で鴎の群れが砂浜に沿って飛んでいた。
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一羽の鴎がよたよたと飛んでいた。
そうしたら、背後からその一羽をめがけ結構な勇ましさでトビが飛んできて襲撃したのです。
まさかという感覚。
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その襲いかかる姿、エーッと思いましたよ。
二度三度の攻撃を加え、なんと鴎の下方から腹部に掴みかかったのです。
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そして、二羽はもろともに砂山の陰に落ちたのです。
すごいね、やるもんだねと見える場所へと私は走りました。
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二羽が見えだしたとたんに鴎はまたよたよたと飛んで逃げ出したのです。
トビはといえば、全く別方向へとはばたいて行きました。
爪の鋭さと握力足らずですかね。

ワシになれなかったトビ。

------------かなり以前に尻労(しつかり)海岸にて目撃
写真は2006.3.26下北半島にて

by snowmelt | 2006-03-26 22:22 | 鳥類 | Comments(0)
2006年 03月 18日

ノコギリカワゴケ  Fontinalis duriaei  再確認

「ノコギリカワゴケ Fontinalis duriaei は3カ所で見ていたが一カ所は全滅し、もうひとつは掃除されてから見る影もない。
あと一カ所は行けなかったが、環境が変わったので不安だ。」と2006.3.11に書いたが
残雪の中を行ってみた。

『あったー』と山の中で大声をあげました。うれしいねー。健在健在。
以前よりずっと殖えていました。
下手をしなければここは残りそうです。
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2006.3.18撮影
青森県レッドデータブックに載ることでしょう。

by snowmelt | 2006-03-18 15:21 | コケ類 | Comments(14)
2006年 03月 15日

タヌキの足跡 ホンドダヌキ

タヌキとキツネが交差した。右へ行くのがタヌキで左上へ行くのがキツネ
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こちらがタヌキ。
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梅の花にも似ている。
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放置された農具小屋があり、その縁の下に複数匹が入り込んでいる。
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by snowmelt | 2006-03-15 00:08 | 動物 | Comments(0)
2006年 03月 13日

フクジュソウ その2 イトウとチライとオビラメと

イトウが来たことを知らせる花ということで
フクジュソウの花をチライ・アパッポ(イトウの花)といい、
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フクジュソウの実はその形からチライ・ウレップ(イトウの苺)といい、
葉茎をチライ・キナ(イトウ草)というそうだ。(コタン生物記/更科源蔵著)
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イトウは春に川を遡上して来るのだ。いや、来たのだ。
釧路川(くしろがわ)は屈斜路湖(くっしゃろこ)から流れ出し
釧路湿原を蛇行して太平洋に流れ出していた。
昭和の三十年代に、釧路川の支流にはイトウが群れで入り込む沼があった。
子供の頃その沼の近くに住んでいた。
兄達が大きなヤスでイトウを追っていた。
足手まといだと、私はその仲間には入れてもらえなかった。
本流から沼に入るまでのやや狭い流れがイトウ達をヤスでねらえる唯一のチャンスらしかった。ヨシの生える沼に入り込まれればもうダメだ。
我々にはリール竿のなかった頃なのでヨシの生える広い沼で釣ることは全く考えられなかったのだろう。

後年、私はその沼で産卵床を掘っている大きなイトウを見た。
只々みとれていた。沼でだよ。湧き水はあっても酸素は少ないと思うのに、なぜ沼で産卵しようとしたのか今でも不思議だ。
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そしてもう一方、さらに本流を遡るイトウ達があった。
このイトウ達の雄の婚姻色は赤く、川で彼らを捜すときその赤みを探せ、水の中で赤っぽく泳ぐものを捜せと云われた。こっちの方がずっと大きいと思われた。
オビラメだと云われた。このときイトウとはオビラメと云うと思ってしまった。
なぜならば、実はチライという言葉は我々の中では一度も使われたことがなかったから、知らなかったのだ。
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今、『コタン生物記』を見るとイトウは全道的にチライというと書いてあるが、
本当にオビラメとチライは同じイトウなのか疑問になる。
『コタン生物記』では、屈斜路のコタンの人たちは、
オビラメは湖に常駐し、産卵期にだけ湖から川を下り産卵する習性があり、いつでも赤い肉で脂肪が多くうまいというし、オビラメの頭頂は平ら(イトウのは三角形にとがる)という。
『産卵期でも産卵後でもチライとオビラメとは絶対にちがう』とアイヌの人は云うらしい。

実際に捕ったイトウは白身で小骨が多く、私はうまいとは思わなかった。
オビラメは『屈斜路の他には、阿寒湖とチミケップ湖にしかいない。名寄では名だけ知っている』という様なものである。
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アイヌの人達もサケ漁が終わり、
魚が捕れない冬があけて真っ先に川をのぼってくる大きな魚なので、おいしくなくても大事な獲物というイトウ(チライ)の来たことを知らせるチライ・アパッポの咲くのを待ち望んだのだろう。

現在------------------------
尻別あたりに『オビラメの会』というのがあるようで、DNAが違うというが、それらのイトウは赤身のイトウなのだろうか。

昔は青森県の小川原湖で漁もしたという。下北半島の大畑川(おおはたがわ)には1992年に捕れていて、これが最後という。

青森県鰺ヶ沢町では『イトウの養殖が行われている。』1996年にサハリンから移入ふ化させたとある。WEBには川のトロなどと書いてあるし、写真も赤身なのでチライではないのだろう。
生粋の北海道のイトウではなかった。なんだというか肩すかしというか。

道東、道北の自然の湿原の主・野生のイトウたちよ。湖の主・オビラメよ。(オビラメはもういないのだろうか)
格好だけの、遊びだけの釣り針には絶対ひっかかるなよ。
生きのびろイトウ。

by snowmelt | 2006-03-13 22:28 | 淡水魚類 | Comments(2)
2006年 03月 11日

カワゴケの一種

カワゴケはきれいな水にすむという。
まだ解禁でないのに釣り人らしいのがいた。水底に小さなイワナが斃れていた。どういう関係だろうか。さっきの人が釣ったはいいが、小さいので捨てたか。
リリースじゃないよ死んでいるのだから。
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このカワゴケはどうやって殖えるのだろう。この川はけっこう荒れる。石は動きやすい。
水没している木に着いているカワゴケは木ごと流れるときもある。
川上から流れながらひっかかったのが殖えるのなら
徐々に下手へ下手へと分布を伸ばすしかなくいずれはなくなりそうだ。
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見ようによっては髪の毛のようでもあるが、そういう風には見ないようにしている。
青森県にて、2006.3.11撮影

by snowmelt | 2006-03-11 23:10 | コケ類 | Comments(0)
2006年 03月 11日

ノコギリカワゴケ Fontinalis duriaei

ノコギリカワゴケ Fontinalis duriaei は3カ所で見ていたが一カ所は全滅し、もうひとつ全面にあったところは掃除されてから見る影もない。十数年経つのに回復なし。別種のコケが生えている。
あと一カ所は行けなかったが、環境が変わったので不安だ。
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都会では水槽に流木や水草やコケを配置する趣味もあるようだが、
自然の水の中で眺めるのにくらべりゃちゃちなものだろう。ここもダメになってしまったが--。
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青森県にて、2006.3.11撮影

by snowmelt | 2006-03-11 22:48 | コケ類 | Comments(0)