カテゴリ:フキノトウ( 4 )


2015年 04月 10日

フキノトウ

春はやはりフキノトウに眼がいく

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花(雌花)はどこから花開くのか
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どうも中央の軸芯から開いていくようだ。考えれば茎が伸びればてっぺん、つまり成長のいちばん最初のとこか。

by snowmelt | 2015-04-10 22:08 | フキノトウ | Comments(0)
2014年 04月 11日

フキノトウⅢ (雄と雌)

フキノトウは雌雄異株である。

『雄頭花はすべて不稔の両性花かすこし雌花がまじることがある。』花粉を出す方が雄花でアブが良く集まっている。雄株だ。

雌花は花粉を出さない花だ。雌株だ。

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以前の記事「フキノトウⅠ」につぎのことをあげておいた。

[アイヌ語辞典を見れば、

「北海道の北部から樺太にかけてフキノトォに雌雄を区別する。
ただし、植物学上の事実とは反対に雄性頭花を雌に、雌性頭花を雄にしているのは注目される。」

美幌(ビホロ)の一婦人によれば、マツネマカオ(雌のフキノトォ)は大きく、ピンネマカオ(雄のフキノトォ)は小さい。そして雄は成熟するのも、花が咲いて散るのも早く、堅くて食えぬのでもっぱら雌ばかり取って食うそうである---と書いてある。

ということは、この食べ方は、結構大きくなったフキノトウを食べていたのではないか。
バッケは小さいうちに食うものという先入観があったようだ。
「千歳では、フキ(葉柄)が男性(ピンネプ)でフキノトォ(花茎)が女性(マツネプ)だと考えられていた」と書いてある。]

植物学上の雄株の写真をもうすこしあげよう
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であり花粉で黄色い(雄花の拡大です。)
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植物学上の雌株をもうすこしあげよう。
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「雌花の花柱は糸状で先は短く二裂」とあり、色は白い。
(雌花の花柱の二裂の拡大です)
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これら雄雌を、アイヌはどうして逆にしてしまうのだろうか。

次の写真をみたらば、どうだろう。(左が植物学上の雄株で右が雌株で、近くには雄性花ばかり10株ほど)
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右を拡大してみます。

白ヒゲの細身の男性とみれば、雌花のほうが[pinne(男である)makao(フキノトオ)]になりそうだ。

しかし、こんなにちいさなフキノトウで、男と女に区別したのではないのだろう。

雄花をもつ植物学上の雄株は花粉を虫たちに運んでもらえればもう用はない。枯れておしまいね。

雌花をもつ植物学上の雌株は受粉したらそれを種子にして、タンポポのような綿毛パラシュートで風に飛ばされ子孫をひろげる。

綿毛花までつけるりっぱな姿を、アイヌはみて、男社会的に、あれは男マカヨで、先にかれてしまうのは女マカヨだと区別したというのが想像できる。

上にかいたように「北海道の北部から樺太にかけてフキノトォに雌雄を区別する。
ただし、植物学上の事実とは反対に雄性頭花を雌に、雌性頭花を雄にしているのは注目される。」とはあるが、美幌は北海道の北部ではないので植物学上もピンネもマツネも一致している。

フキノトウと和人が云うときは、雪から出てきた小さな薄緑の丸っこいものをイメージするだろう。

その頃はパッカイ、ばっけで「子を背負うもの」(前出フキノトウⅡ)の成長段階で、

もっと伸びて花をつけ、さらに伸びて雄株は枯れて、雌株は成長する、こういう段階のフキノトウはマカヨで

それにはピンネマカヨとマツネマカヨがあるということで、成長段階によって呼び方がある、出世魚ならぬ出世草ともいえるのではないかと結論する。

4月25日追記
植物学上の雄花と雌花のマカヨがありました。
雄花は小さいが雌花は伸びている状態でした。

まずは雄花のマカヨ。こっちの方が小さいので女(マツネ)マツヨにしたのだろう。
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次にすぐ傍にある伸びた雌花のマカヨ。
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こっちの方が大きいので、北の方では男(ピンネ)マツヨにしたのだろう。

でも、美幌では植物学上も呼び名も一致しているということだ。

追記
ふきのとうのタンポポ綿毛的な種子をのせておこう。
5月下旬にはこうなっている。
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by snowmelt | 2014-04-11 15:45 | フキノトウ | Comments(0)
2009年 04月 01日

フキノトウ・ばっけはアイヌ語から Ⅱ

青森のバッケ味噌のバッケはふきのとうのこと。
インターネットではいろいろと迷解釈がみられるが、私には納得できないものばかりだ。
まず青森では「ばっけ」でこれはよし。
秋田はどうかは確かめていないが「ばっけ」「ばんけ」「ばっけぁ」「ばんけぁ」山形庄内「ばんけ」とある。
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これらが何から由来するか。更科源蔵・光著のコタン生物記にはこうある。
「本州でもフキノトウのことをバッカイとかバッケイと呼ぶところがあるが、これは元来アイヌ語である。パッカイ(破裂音筆者注)とは子供を背負うことで、フキノトウが雪の間から丸く花を背負うようにして出てくる姿に名づけたものである」とある。
そうか、そうなのかと私は納得はできない。
知里真志保著のアイヌ語辞典にはフキの呼び方が17こ出ている。フキノトウはマカオとかマカヨというのが見られるがこれは花の咲いたフキノトウにあてはまる。
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そしてpaxkayぱハカイ、pakkay(子を・背負っている)というのがある。(樺太各地)
「アイヌわ清音と濁音の区別を意識しない」「標準的な発音わ清音である」と凡例にあるので、ばっかいからばっけはなりえる。
更科源蔵の解説の納得できないところは「フキノトウが雪の間から丸く花を背負うようにして出てくる姿に名づけたものである」というところである。

「子を・背負っている」のはフキノトウでしょう。花の丸さが頭(pa,paka,sapaというがこれと関係あるかどうかはしらないが)の親が子を背負っていなければ訳がわからんのではないですか。雪の間から花を背負うとはふしぎな光景でしょ。

それで探したのですよ。フキノトウが子供を背負っている証拠を。
次からの写真を見てください。どうでしょう。子供を背負っているでしょう。
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アイヌのひとたちはこのことを言ったのだと思います。
ばっけだと。和人は濁音にしたがるのか、川のペツもベツばかりですしね。
バッケは子を背負うのpakkayからきていて、「子供は背中にちょこんとついている」というのが私の解釈です。間違ってはいないでしょう。(下から6つめの写真の子供は大きすぎるので、これはよくないかも)

追記 「和人は濁音にしたがるのか」--これでひとつ感心したことがある。洞爺湖サミットのとき、えらいねぇみんなトーヤ湖サミットと言っていたものね。洞爺丸台風はトーヤもドーヤも使ってたと思うけど。
洞のつく言葉、洞穴、洞窟、洞門、洞察、洞徹、洞庭湖などみんなドウなのに洞爺湖だけがトウとよんでるね。

by snowmelt | 2009-04-01 00:58 | フキノトウ | Comments(7)
2007年 04月 23日

フキノトウは蕗の花 Ⅰ

フキノトウを味噌で味付けしたものを青森ではバッケ味噌というらしい。
2週間前、3つとってきて、我流でバッケミソを作ってみた。
「蕗みたいな味だね」と言われて、そうかフキとフキノトウとは別の植物と思っていたか、
ツクシとスギナも別ものと思うのと同じだろうなと。
しかし、フキノトウもフキも奥が深いよね。
雄と雌の花があるしね。

こちらの林道にはまだ残雪がある。
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次の写真は白いので雌性花
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次の写真は黄白色で雄性花、花粉が出る。
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フキノトウは花が咲く前にとった方がいいと言うけれど次のようなのはナンか変だ。
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フキノトウに雄花と雌花があるのを知っているのはフツーだろうか。
アイヌ語辞典を見れば、
「北海道の北部から樺太にかけてフキノトォに雌雄を区別する。
ただし、植物学上の事実とは反対に雄性頭花を雌に、雌性頭花を雄にしているのは注目される。」美幌(ビホロ)の一婦人によれば、マツネマカオ(雌のフキノトォ)は大きく、ピンネマカオ(雄のフキノトォ)は小さい。そして雄は成熟するのも、花が咲いて散るのも早く、堅くて食えぬのでもっぱら雌ばかり取って食うそうである---と書いてある。
ということは、この食べ方は、結構大きくなったフキノトウを食べていたのではないか。
バッケは小さいうちに食うものという先入観があったようだ。
「千歳では、フキ(葉柄)が男性(ピンネプ)でフキノトォ(花茎)が女性(マツネプ)だと考えられていた」と書いてある。
我々が食べる穴のあいたところは葉柄で茎は地下の中、花には茎があるのだろう。
葉っぱの使い方もいろいろで見てみるとおもしろい。

by snowmelt | 2007-04-23 00:03 | フキノトウ | Comments(0)