北のフィールドノート

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2007年 03月 08日

キタガミトビケラ 再々 強酸性河川にすむ

強酸性河川にすむ水生昆虫をまたのせておきます。
キタガミトビケラの幼虫の写真です。
キタガミトビケラの筒巣の構造が見えると思います。
水中のミノムシなどと呼ぶ人がいますが、いつもこれほど姿をあらわした陸の蓑虫はいないでしょう。蛹になるときは入口に蓋をします。サナギのときはミノムシと言ってもいいかもしれません。
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岩に接着したポールに筒巣が吹き流し状に流れの中にあります。
ひろげた脚のとげ状の毛に流れてくるものがひっかかり掴みとるのに都合がよいのでしょう。

隣の個体が近すぎると強い個体は、相手の筒巣ごと切り離して下流へと流してしまいます。
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キタガミトビケラ 再々 強酸性河川にすむ_e0039759_23502994.jpg


次は成虫です。
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この個体の近くに力つきたのか、死んだ個体が落ちていました。
これらも弱っているのかもしれません。

by snowmelt | 2007-03-08 23:53 | 酸性環境生物 | Comments(0)


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