2007年 03月 01日
話せばやや長い事ながら、春先に樹液に集まる鳥たちがいる。 十五年くらい前に、アオゲラが木の幹にへばりついていた。 双眼鏡でのぞいたときにはわからなかったが、 飛び去ったあと、その木の幹をみたら、樹液がけっこう流れ出ていた。 そしてポツポツと樹皮につついたような痕跡があった。 ----- 中学校の時は北海道の山にいた。 近所のタケちゃんが山でいろんなことをやっていた。 そのひとつが、イタヤカエデの幹にV字というか、Y字というか、スキーなら逆ハの字で直登するときの形に幹に傷をつけて、 ゴムの樹液を集めるごとく空き缶にイタヤカエデの樹液を集めて それを煮詰めていくとシロップができるということを教えてくれた。遠い昔のことである。 ----- その記憶が一瞬によみがえり、アオゲラの飛び去った後の樹液を舐めてみた。 なんにも甘くはない。しかし、アオゲラが木をつついて樹液を飲んでいたに違いないと考えていた。 ----そして、雪の少ないこの異常な春先に、 やっとアオゲラが樹液を舐めているところをビデオに撮ることができた。 (樹液を舐めているところだけなら木をつついて樹液を出したのは彼女だという証拠にはならないね。) やったのです。彼女は舐めて、飲んで移動して舐めて飲んで、 そしてとうとう軽くしかし鋭くコツコツと幹に傷をつけたところを撮影できたのです。 傷つけたからといってすぐには樹液は出てこない。 彼女は移動して舐めて飲んでまた移動して飲んでをくり返し、以前つけたであろう傷からの樹液を舐めて回っているのです。 ここにアオゲラが樹液をだすためにつつくシーンのFLV動画をのせておきます。 後でそこからの樹液を舐めることになるのでしょう。 一週間後にその傷から流れる樹液を舐めている鳥たちを撮れるかな。 この木はイタヤカエデのように思われますが、樹皮では私は判定できません。葉が出たらここに追記します。
by snowmelt
| 2007-03-01 23:21
| 鳥類
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Comments(2)
北海道のおばあちゃんが、白樺の樹液を送ってくれたことがあります。健康食品らしいです。たしかに少し甘くて、ただの水よりとろりとしていました。
アオゲラが樹液を出して、そのあともご相伴に預かる鳥たちが訪れるわけなんですねえ。樹液といえば、クワガタと思っていましたが、鳥たちも・・勉強になります。
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Commented
by
snowmelt
at 2007-03-06 19:20
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白樺の樹液は去年帯広ではじめて飲みました。こんなものが製品化されてるのかぁと思いましたね。カナダのサトウカエデから本場Sapをどうやってとるのと日本語と絵でたずねたら、「幹に蛇口をつける」絵を描いてくれましたがパイプなのかどうだか。水道の蛇口をひねるまねをしたら、「イェース」とMr.ロメが云ってました。
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