北のフィールドノート

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2010年 02月 22日

ヤセバエのケンカ YouTubeへアップ

5年くらい前、デジタルビデオカメラがほしい、ほしい、絶対ほしいと思ったのはこのハエの行動を撮したいからでした。

マエジロアシナガヤセバエという名も知るよしもない、
さかのぼること、さらに7年くらい前、山のなかでブナの倒木に腐りかけたツキヨタケ(毒キノコ)がありました。

どろっとしたツキヨタケにやせた双翅目が来ています。
ハエか?

数匹がせわしなく動きながら口を伸ばしてなめています。

ところが舐めているところに、別のやつがくると、前足をつきだして来るな!近寄るな!とでもいう仕草をするのてす。

ありゃりゃ彼女たちは前足でコミュニケーションをとっている。

倒木のうえで交通整理のような信号をだしている。

私にとっては不思議な昆虫の世界でした。
他の人、昆虫学者だって知らないんでないか?
その年以来、時期になるとずっと気をつけていました。
それで7年ぐらい過ぎてしまったのです。
私が最初に見たのはマエジロアシナガヤセバエのメスでした。

オスの行動はちがったのです。

樹皮上で前足をひろげています。
これか、交通整理かと思ったらなんと相手も前足をひろげていくのです。

これはケンカだったのです。

書けば長くなるので、このブログではあとは映像で自分で解釈してください。

聞きたいという方はコメントください。

と言うわけで、このハエの行動はいくらスチル写真を撮ったってわかりっこないだろう。
これは絶対ビデオだ、DVカメラがほしい、ほしいとなった訳です。

初めてのDVカメラSonyのVX2000(このビデオでとったミニDVテープ映像ををかっこつけるためにベータカムにダビングして放送局に納品するというくらいその当時はいいカメラでした。)を
なんとか買ってもらって

初めて撮ったのがこの映像なのです。

で、この映像をWEB上で動物行動学映像データベースのコンテストというのがあったので

応募してみたのです。

そうしたら『大賞』になった作品なのです。しろうとさんの投票で大賞なのでこれはちょっと価値はないかもしれないのですが

絶対にうれしいのは、そして価値あるのは

先日亡くなられた 日高敏隆氏には「学術賞」『面白くてよくわかる映像である。』という批評をいただいたことが一番です。

海野和男氏には
「教育賞」生徒に行動に興味を持たすきっかけになりそう。

『昆虫の中で特に面白かったのはカマバエの一種の喧嘩、マエジロアシナガヤセバエのケンカディスプレーだ。マエジロアシナガヤセバエはよく撮れていて、映像的に満足できるできばえだ。』

千石正一氏には
「映像賞」『当人たちの必死さがユーモラスに映る。第二段階のあるのが面白い。』という三人の審査員全員から賞をいただけたということが嬉しかったのです。

ここにその映像をYouTubeにアップしたので、のせておきます
映像をクリックしてみてください。
" target="_blank">ここ

例によってYoutubeに行ってみるにはここをクリックしてください

以前の記事はここ

ここにあります

by snowmelt | 2010-02-22 15:23 | 昆虫 | Comments(2)
Commented by 海坊主 at 2010-02-23 22:21 x
昆虫でもこんなことをするのですね ただのデモンストレーションかと思いながら見ていましたが、ほんとに威嚇しながら喧嘩しているようです。

良くここまで観察できるものです とにかく感心させられます。

凄く良い出来バエだと思います。
Commented by snowmelt at 2010-02-23 23:07
昆虫の中ではハチがクモを狩ったり巣を作ったりで頭良さそうだと感じますが、

いやいやハエの仲間のやることは数段上をいっています。

昆虫の行動でハエを超えるおもしろさのものはいないのではと思っています。

交尾しているオスに体当たりして、じゃまする昆虫なんていますかね。

ハエはそんなことまでやっています。

あの小さな頭の中はどうなっているんだろ。
「たかがハエ」などという言葉をいうひとは自然を見ていないだけでしょう。



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